小三治独演会 ~初夏の宵~

行って参りました、小三治独演会

柳家小三治独演会に行って参りました。 4月にも行ったばかりですし、今回は諦めていたのですが ナント!心優しい経理のJ子さんが私の為にわざわざチケットを 取っておいてくれていたのです。

営業のために落語の切符をこっそり予約してくれる経理さん、 それだけで何だか落語のネタになりそうです ^_^;

お言葉に甘えて行って参りました アンビエントホーム武蔵野のお膝元、調布グリーンホール。

今回の小三治師匠の演目は 「野ざらし」 「かんしゃく」 でした。

帰りのロビーに今日行った演目が貼り出されます

どちらも ”夏” の代表作です。 小三治師匠のかんしゃくを聞いたのは今回が初めて。 正統派古典落語の継承者と呼ばれる小三治さんですから かんしゃくを聞けたのは貴重でした。

かんしゃくの作者は明治の落語作家・益田太郎冠者 三井物産の創始者・男爵 益田孝の次男であり 劇作家・貴族院議員でもあった天才です。 古典落語というと江戸時代のものがほとんどですから 比較的新しい噺になり、準古典などとも呼ばれています。

「かんしゃく」 かんしゃく持ちで大金持ちのお主人様、 仕事から帰って来るなり夫人や女中達を叱りつけます。 そんな毎日が嫌になり御里へ戻った夫人でしたが 父親から諭され心を入れ替えてお屋敷に戻ります。 家中、ピカピカにしてご主人の御帰りを待つ夫人と女中達、 今日こそ小言は無いだろうと思いきや・・・

素敵な宵となりました

前座の燕路さんの演目「粗忽の釘」は 慌て者(粗忽者)の大工さんのお話です。

私ども工務店にとっても大工さんは切っても切り離せない存在。 落語には大工さんのお話がたくさんあるのです。 有名なところで「大工調べ」 「子別れ(子はかすがい)」 に出てくる ”おとっつあん”の熊さんも大工さんです。

さて「粗忽の釘」 道に迷いながら何とかお引越しを済ませた大工のご主人、 おかみさんにほうきを掛ける釘を壁に打ってくれと頼まれ 誤って長~い瓦釘を壁に打ち込んでしまいます。 安長屋ですからお隣さんとは薄い壁一枚、 行って謝って来るようにとおかみさんに家を出されます。 やっとの事で釘のことをお隣さんに切り出し、家の中を見て もらうとナント釘の出た先はお仏壇の中、 阿弥陀様の頭から長い釘が突き出してるから、さぁ大変! それを見た粗忽者のご主人が言ったひとことは・・・

この噺は小三治師匠の十八番でもあります。 看板へのオマージュと言ったところでしょうか。

とても楽しい宵となりました。 皆さんもたまには落語、いかがですか?

m,nami


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