先日、調布グリーンホールで行われた安藤忠雄講演会に参加してきました。
世界的な建築家・安藤忠雄さんの講演ということで、座席数1300席ほどのホールは超満員。
業界だけでなく一般にも広く大きな人気があるのがわかります。

調布駅から国領駅までの京王線地下化に伴う調布市中心市街の再開発事業で、
街の基本デザインを安藤忠雄さんに委託したのがきっかけになり、今回の講演が実現出来たとのことです。

スライドをスクリーンに映しながらの1人でしゃべり通し。音声録音禁止なので頑張ってメモをとりました。
内容は、ご自身の仕事の経緯を通して時間軸で話されました。
戦後復興の1950年代から見事に立ち上がった日本民族の素晴らしさを褒め、子供の目が輝いていた、大人は良く働いていた。
1964年東京オリンピック、1970年大阪万博までは皆活気が有り前向きな国だった。
しかし1980年代からだんだんおかしくなっていった。哲学のある国にしなくてはいけない。街づくりによって復活させたいと。
また、自分が大阪のコンテストで緑多い駅前広場を提案しても採用されなかった、等々。
大阪出身ということもあって、ボケと突っ込みあり、自虐ネタもあり、その軽妙な語り口で2時間全く飽きずに聞き入りました。
以下、話された物件です。
マンチェスター駅前広場、サントリー美術館、アサヒビール美術館
(サントリーとアサヒのライバル通しの仕事を請けることになった経緯も)
住吉の家、大阪の桜の通り抜け、表参道ヒルズ(青山同潤会アパート建て替え)、東京メトロ副都心線渋谷駅、上野毛駅。
当時サントリー社長であった佐治敬三氏に教えられた詩の一節も紹介されました。
『青春』 サムウエル・ウルマン (抜粋)
青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく、たくましい意志、豊かな想像力、炎える情熱をさす。
最後に、東京湾のゴミ埋め立て地を緑豊かな森に変える「海の森」プロジェクトに触れ、
東京から世界に向けて自然とともに生きるというメッセージを発信していきたいと締められました。
現在調布市で進められている再開発地業に関わる話しは、
模型写真を見ながら、あの駅は楽しい、と言われるようなプライドのある駅にしたいといった、ごくごくわずかでした。もっとそのあたりは、掘り下げて欲しかったですね。

帰りには先生の本を購入し、サイン会です。


貴重なお話しをお聞きできて、とても有意義でした。
T.Onodera