冬暖かく、夏は涼しく。安心で安全な家は、見えない素材の部分にも手を抜かないことで実現できるのだと思います。ここでは、私たちが快適な家をつくるために何度も使ってきたおすすめの素材をピックアップしています。ぜひご覧ください。
冬暖かく、夏は涼しく。安心で安全な家は、見えない素材の部分にも手を抜かないことで実現できるのだと思います。ここでは、私たちが快適な家をつくるために何度も使ってきたおすすめの素材をピックアップしています。ぜひご覧ください。
セルロースファイバーは、新聞紙を原料とする紙製品をリサイクルしてつくられた、人にも環境にもやさしい自然素材の断熱材です。木質繊維特有の空気層により、断熱性能はもちろん、防音・調湿機能も併せ持つ優れた素材なのですが、年月とともにセルロースファイバーが沈下し、それに伴い壁内の断熱層にすき間ができてしまうという難点があります。小野寺工務店ではそれを解消するため、微量の糊成分を混ぜたセルロースファイバーを霧状の水とともに壁に吹き付けて固着する、アップルゲート社のウォールスプレー工法を採用しています。
アップルゲートのセルロースファイバーを壁の内側に吹き付けていく職人さん。吹き付けた瞬間はさわるとポロポロと崩れ落ちるような状態ですが、しばらくすると糊成分が乾燥し、しっかり固まります。(三鷹市S様邸)
充填断熱工事が終わった状態の壁内。この後、この上から石膏ボードを貼っていきます。(三鷹市S様邸)
小野寺工務店では、柱間(壁内)に断熱材を入れる充填断熱に加え、さらに外壁に断熱材を施工するダブル断熱工法を採用しています。使用する付加断熱材は「EPSボード」というドイツ生まれの高性能な発泡プラスチック系断熱材。南極の昭和基地で40年間使用されても断熱性能がほとんど劣化していないことが証明された長期安定の断熱材です。
EPSボードを壁面に貼る職人さん。専用の接着剤(ベースコート)を使用してすき間なく壁面全体に貼っていきます。(調布市N様邸)
EPSボードは下から上にパズルを組み合わせるように貼っていきます。(杉並区K様邸)
パフォームガードは、人体に無害なホウ酸系化合物を均一に含有させた世界特許の防蟻剤入りの基礎下断熱材。基礎の下側と、基礎の立ち上がりの外側に隙間なく施工することで、床下からの熱欠損を防ぎ、きわめて高い断熱環境を実現します。また防蟻性能が半永久的に持続し、シロアリの侵入から住まいを守ります。
(1)基礎断熱の施工は、基礎を作る前にパフォームガードを敷き詰めるところから始まります。
(2)敷き詰めたパフォームガードの内側に配筋を組んでいきます。
(3)コンクリートの打設を行います。
(4)断熱材の内側に基礎がすっぽり入る基礎断熱が完成しました。
家の断熱というとどうしても壁の中の断熱材をイメージされる方が多いですが、熱の多くは窓から出入りするため、窓の断熱は壁の断熱以上に大切です。私たちがおすすめしているのは熱伝導率の低い樹脂サッシと高性能なトリプルガラスを組み合わせたトリプル断熱サッシ。住宅の断熱性能が高まり、夏も冬も一年中快適な住空間を実現できます。
画像はYKK AP社の「APW430+」。YKK AP社のAPWシリーズは、断熱性能はもちろん気密性能も優れているのでおすすめです。
自然素材の風合いを活かしたインテリアデザインならぜひおすすめしたいのが、断熱性、気密性、防音性に優れた国産木製のトリプル断熱サッシです。高性能な外国製の木製サッシも多くありますが、湿気の強い日本の気候に合わず、残念ながら不具合が生じることも少なくありません。小野寺工務店では、耐久性の高いスマートウィン(佐藤の窓)をはじめとする国産の木製サッシを採用しています。
西東京市T様邸
小平市H様邸
高性能住宅を建てるうえで断熱性と同じく重要なのが気密性です。小野寺工務店では、「ゴールドコート」という、乾くとゴムのような伸縮性のある塗膜に変化する防水気密塗料を建物全体に二度塗りするという徹底的な気密施工を行うことで、きわめて高い気密性能を実現しています。
壁面にゴールドコートを塗る職人さん(調布市I様邸)
壁面全体にゴールドコートを塗り終えた状態。しっかり乾かした後、上から二度塗りを行います。(三鷹市O様邸)
床下に設置したエアコンで、家全体を床下からじんわりと暖める仕組みです。エアコンからの風が体に直接当たらないので、エアコンの温風が苦手な人も安心です。また市販のエアコンを利用するので、床暖房システムと比べて圧倒的にイニシャルコストが安く済むのも長所です。たくさんのメリットのある床下エアコンですが、基礎断熱(基礎下断熱)の家でのみ効力を発揮するシステムです。基礎断熱を採用している当社では、多くのお客様に採用していただいています。
無垢の木は保温性や断熱性に優れ、調湿作用もあるので、夏は素足で歩いてもべとつかず、冬はほんのり温かく、また静電気を抑えてくれる効果もあります。頑丈で深みのある色合いが特徴のアカシア、木目が美しく丈夫なオーク、柔らかく色の変化を楽しめるパイン、弾力性や耐久性に優れている国産アカマツ、以上の4種類は無理のないご予算でどれも家づくりに向いている木材なので、特におすすめしています。
アカシアの無垢フローリングを
採用したT様邸
オークの無垢フローリングを
採用したH様邸
パインの無垢フローリングを
採用したS様邸
「ガルデ」は、ヨーロッパで主流の大理石を主成分とした外壁用の塗り壁材です。静電気が起きにくく撥水機能もあるので、カビ・藻などが付着せず、汚れに強い特性を持ちます。ヨーロッパの住宅が何年経っても美しく風合いを増していくのは、塗り壁材の種類の違いが大きな要因なのだと思います。
調布市K様邸
三鷹市O様邸
自然素材の先進国ドイツのエコテストマガジンで、安全性・機能性ともに№1の称号を受け続けている「クライデツァイト社」が生産する、ドイツ製の天然内装塗り壁材です。大理石を主成分とした自然素材のみで構成されている本漆喰で、調湿・防臭・防カビ効果に優れています。鉱物顔料を混ぜることで、天然素材の持つやわらかな雰囲気はそのままに、さまざまな色彩を楽しむことができます。
日本の住宅は、表面がビニール製・裏面が紙製のビニールクロスが主流ですが、エコフリースは、パルプ等を主原料としたフリース(不織布)に水性塗料を施した自然素材の壁紙です。「呼吸する壁紙」と言われるほど調湿性・通気性が高く、室内はいつでもきれいな空気が流れ、結露やカビの発生も抑えます。また、塗り壁のような美しい質感も特徴で、上から10回程度重ね塗りができるので、模様替えの際には貼り替える必要がなく、環境にもやさしい壁紙です。
個性を生かした家づくりをしたい!という方にオススメなのが、欧米から輸入した紙クロスです。欧米では昔から壁紙はインテリアの一部で、自由なデザインを楽しんできました。白い壁が主流の日本ではなかなか出会えない、ダイナミックなデザインや鮮やかな色彩は、輸入紙クロスならではの魅力です。原材料は、木材などから抽出したパルプを原料とした自然素材。環境や健康にも配慮されている輸入紙クロスで、個性が際立つコーディネイトを自由に楽しんでほしいと思います。(不織布)に水性塗料を施した自然素材の壁紙です。「呼吸する壁紙」と言われるほど調湿性・通気性が高く、室内はいつでもきれいな空気が流れ、結露やカビの発生も抑えます。また、塗り壁のような美しい質感も特徴で、上から10回程度重ね塗りができるので、模様替えの際には貼り替える必要がなく、環境にもやさしい壁紙です。