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社長ブログ【president Blog】

20年前に建てた建築物のアフターケア【by 社長】

|Date:2016年2月5日 | Category: |

世田谷区太子堂の動物病院兼住居。

当時のアトリエ系事務所の設計で、当社が施工を担当。保管してある図面を見ると1995年の竣工、ちょうど20年経ったところです。

一部雨漏りがするとのご連絡を頂き、デザインに特徴のあるすり鉢状屋根に上がると、その一部を構成しているFRP防水が、なんと何カ所か割れているのです。周辺工事の振動や地震の影響も考えられますが、このような状況には驚きです。その場で応急処置を行い、早速修理の対策と見積もりを作成することとします。

その他は経年変化は当然見られながらも大きな問題はなく、懐かしく周辺を眺めていくと、まるでつい最近仕事したかのように、工事内容等ほとんどのことを覚えていました。地上からまるで宙に浮いているような意匠。今をときめく旭化成建材の鋼管杭を使用したRCと木造の混構造。躯体図を起こしては構造事務所とのやりとり。木と躯体との接合の金物の多さ。木梁と柱を、今の金物工法のおばけのようなオリジナル鉄骨プレートを作成し接続、等々。斬新で大変だったけど素敵な仕事の連続でした。

残念なのは施主のお母様と、設計事務所とその所長がもういないことです。合掌。

30台半ばの私は色々なアトリエ系設計事務所の仕事を精力的に請けて施工しておりました。それはたしか学生時代の友人が勤務する事務所から始まりで、事務所間の紹介からかいつのまにか多くの事務所とお付き合いをしておりました。当時はまだネットもメールも普及しておらず、人づての紹介だったでしょう。中には見積もりだけをして契約に至らなかった物件も多くあったのを思い出します。いい勉強をさせて頂きました。

そのへんの話は長くなるのでまたの機会にします。

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