西東京パッシブハウス(申請中)
東京都西東京市敷地面積:138.50㎡(41.89坪) 延べ床面積:95.65㎡(28.94坪)
タグ:ヴァレーマ,ウッドデッキ,ガルバリウムの外壁,スマートウィン,パッシブハウス,吹き抜け,回遊動線,国産木製サッシ,外付けブラインド,小上がりの畳スペース,小屋裏エアコン,床下エアコン,書斎,無垢材,珪藻土,造作家具
T様邸の外観です。パッシブハウス認定を取得するには、外壁材や屋根材に日射反射率の高い色を選ぶ必要があるため、黒やグレーではなく、屋根は反射率60%のウグイス色、外壁は反射率67%のアイボリーにしています。2階の窓まわりが水色がかって見えるのは、1階の庇に使用しているウグイス色が反射しているから。結果的に、とてもきれいな色合いとなりました。
正面から撮影した外観。窓の上に見える銀色のボックスには、外付けブラインドの「ヴァレーマ」が収納されています。木製のフェンスは、無垢の杉板に木材保護材のエコウッドトリートメントを塗装して、いい色合いに仕上げました。
建物の南側に設置したパーゴラ付きのウッドデッキ。ウッドデッキに面した大型の窓は「スマートウィン(佐藤の窓)」という超高断熱仕様の国産木製サッシです。
東側外観。壁面に窓がありませんが、パッシブハウスの場合、直射日光の影響を受けやすい東西にはほとんど窓を付けません。(パッシブハウスは人の体温だけで室温が上がるほどの超高気密・超高断熱住宅なので、日射遮蔽の難しい東西の壁面に窓を付けてしまうと、夏場は太陽の熱で室温が異常に上がってしまうのです)
北側に設けた玄関エントランス。外壁材のガルバリウム鋼板は一文字葺きという、普通の横葺きより少し手間のかかる手法で仕上げています。
玄関ホール。玄関ドアも超高断熱仕様の国産木製ドアです。
玄関から見たLDK。化粧格子を通して光が揺らぐ、柔らかな空間を演出しました。
吹き抜けのある1階LDK。左側の黒板の下には床下エアコンがあり、T様邸では冬の間、この床下エアコンと南面の大きな窓から射し込んでくる日差しだけで家全体を暖める計画です。床材には肌触りの良い無垢のヒノキを採用しました。
小上がりの畳スペースから見たLDK。開放的な眺めです。
角度を変えて撮影したLDK。床はヒノキの無垢材、壁には珪藻土、天井には白のエコフリースを採用しています。
リビングの大きな窓と水平につながるウッドデッキ。ドアのように窓を開けて出入りします。
南面の正方形の窓から日差しが入る、明るいキッチンスペース。化粧格子でスペースをゆるやかに仕切っているので、圧迫感を感じさせません。
左側の家具は、タモの柾目で造作したキッチンの背面カウンター。
吹き抜けに面した2階ホール。手前は造作のスタディカウンター、天井はヒノキの無垢材。正面の窓際に通路を作って、右側の主寝室と左側の子ども部屋を結び、吹き抜けのまわりをぐるっと回遊できるようにしています。
別角度から撮影した2階ホール。正面が主寝室、その右隣りが書斎。主寝室の天井裏に設置したエアコンからは、冷気が天井のトンネルを通って吹き抜けの上にある2つのルーバーや各部屋に配られるので、たった1台のエアコンで家全体を冷やすことができます。
主寝室には、上部を開放した間仕切り壁を設置して、オープンな形状のウォークインクローゼットを造作しました。右側の収納棚の下段にはズボン掛けのパイプを入れています。
主寝室からホール方向を撮影。主寝室→2階ホール→子ども部屋→2階ホール→主寝室という具合に、ホールを中心とした回遊動線となっています。
無垢の木の温もりを感じるこども部屋
こども部屋からホール方向を撮影。回廊を通して正面の主寝室とつながっています。
2階北側の書斎。造作した一本足デザインのL字型テーブルは、壁の中に天板を埋め込むかたちで据え付けているので、見た目とはうらはらにかなり頑丈です。
2階のトイレと手洗いスペース。アーチ型のミラーはT様のお持ち込みで、グレイッシュブルーのタイルと調和してレトロな雰囲気に仕上がっています。