セカンドリビングのある注文住宅
東京都府中市敷地面積:99.15㎡(29.99坪) 延べ床面積:103.8㎡(31.4坪)
タグ:ウッドデッキ,グリッパー工法,シンプル&ナチュラル,ステンレスのキッチン,セカンドリビング,モザイクタイル,ロフト,二世帯住宅,勾配天井,吹き抜け,和モダン,回遊動線,土間収納,壁面収納,天井エアコン,小上がりの畳スペース,床下エアコン,無垢材,造作家具
東と南の2方向から明るい日差しが入る吹き抜けリビング。N様邸のメインのLDKです。
リビングの西側には小上がりの和室があります。来客時は客間として使えるようにリビングとの間に障子を入れています。この障子は、建て替え前の家で使っていた障子を再利用しています(紙はもちろん張り替えています)。
吹き抜けに突き出た細長い木枠の中には照明用のライティングレールを組み込んでいます。小上がりの和室の真上の部屋は、子世帯のセカンドリビングです(N様邸は三世帯同居のお住まいです)。吹き抜けを介して2つのリビングがゆるやかにつながる間取りプランになっています。
和室側から見た1階LDK。階段下にルーバーが見えますが、この奥に床下エアコンを設置しています。ルーバーの下に隙間が少しあるのは、この場所がルンバの基地も兼ねているからです。ルーバーの左側の台形の扉の奥は、スティック型クリーナーの収納エリアになっています。階段下のデッドスペースをフル活用しています。
和室から見たLDK(1)。リビングに3つの窓がありますが、それぞれロールスクリーンを収納するためのカーテンボックスを造作しています。既製品よりかなりスリムに、しかも他の建具と同じ素材で作っているので、家全体の内装に自然に馴染んでいると思います。
和室から見たLDK(2)。写真右側の濃い色の柱は、ご家族の背比べの跡が残る以前の家の大黒柱です。新しい住まいのインテリアとして使いたいというご要望を叶えるため、和室の化粧柱として使っています。
柱に残る背比べの跡。
システムキッチンはクリナップのステディア。ステディアは天板や扉だけでなく、キャビネットの中も引き出しの底板もステンレスです。キッチン奥の壁は全面がマグネットボードになっています。
写真右側の収納棚は調理家電を置くための造作収納棚です。電子レンジ、炊飯器などのサイズにあわせて高さを調整し、それぞれの棚奥にコンセントを入れています。収納棚の左側のぽっかり空いているスペースには冷蔵庫が入ります。
キッチンの背面カウンターと背面収納は造作しています。段違いの背面収納はN様からのリクエストです。コーヒーカップなど普段使いのものを入れるのに奥行きの浅い収納は便利です。壁に貼った水色のタイルは名古屋モザイク製。食洗器はイケアで購入されたエレクトロラックス社の製品を組み込んでいます。(ステンレスの天板に伸びる光線は、戸棚下に付けた間接照明のLEDライトが原因です。このままでは違和感があるので、これはその後の追加工事で改修しています)
スタディカウンターのある2階ホール。右奥はロフトに上がる階段です。ロフトにエアコンが設置してあり、そのエアコンからの冷気が、天井のスノコから吹き抜けを通して家全体に降りるようになっています。
東面と南面の大きなFIX窓から日差しが燦々と差し込んできます。左側の収納は、子供部屋と2階ホールを仕切る壁を利用して造作した文庫本用の書棚です。
セカンドリビングの手前に設置した超小型キッチン。写真左下に床下収納のようなフタがありますが、これは24時間換気システムのメンテナンス用の開口部です。一般的な24時間換気システムは天井にメンテナンス用の開口があり脚立に上って掃除をする必要がありますが、小野寺工務店は床面にメンテナンス口がある製品を使っています。この方が圧倒的に楽です。
2階のセカンドリビングです。勾配天井で、ロフトに対して吹き抜け的な構造になっているので開放感があります。カーペットはグリッパー工法で施工しています。グリッパー工法は、床の上にフェルトの下地材を敷き詰め、グリッパーという金具でカーペットを固定する施工方法です。直貼りに比べて、衝撃吸収性や防音性に優れていて、しかもカーペットの張替えも比較的簡単というメリットがあります。
昭和ノスタルジック風でカッコいい障子とカーペットの組み合わせ。カーペットの隅を三角形に切り欠いているのは、24時間換気の換気口と埋め込みコンセントを設置するためです。
セカンドリビングから見た吹き抜けスペース。借景の緑が絵画のように見えています。
ロフトスペース(1)。右側の列柱の下がセカンドリビングです。床はN様がご自分でDIYしたいということなので、構造用合板のままになっています。
ロフトスペース(2)。奥の壁に設置したエアコンからの冷気が床のスノコから真下にある吹き抜けの方に降りるしかけになっています。
2階の子世帯の主寝室。ちなみにN様邸の壁紙はこの主寝室に限らずすべてエコフリースを使用しています。
2階の子供部屋。子供部屋はあえてミニマムサイズにしています。同じサイズの部屋がもうひとつあります。
1階に下りて、こちらは親世帯の主寝室です。
玄関ホール(1)。写真右側の引き戸の奥は土間収納になっています。左側は大型のシューズクロークを造作しています。
玄関ホール(2)。正面の花瓶の下は収納スペースになっています。花瓶の両端の壁板ですが、デザイン的な観点から、真ん中に縦溝を掘って「目透かし」としています。ちょっとした工夫ですが、目透かし1つでぐっとカッコよくなります。N様邸の床材はすべて無垢の杉板です。新築時は色のバラツキが目立ちますが、半年ほどで全体が飴色に変化して、色の違いはそんなに気にならなくなります。
玄関ホールの左側に設置した独立洗面スペース。脱衣室(ランドリールーム)と洗面スペースを別々の場所に設置することで、年頃の娘さんがお風呂に入っている間、家族のだれも洗面化粧台を使えない…というよくある問題が解消します。
1階の脱衣所(ランドリールーム)。白い四角形の機械はリンナイのガス乾燥機の「乾太くん」。
一階トイレスペース。左側の収納一体型の手洗い器は既製品なのですが、N様邸の他の部屋の建具と色と素材を揃えるため、造作した扉に付け替えています。
キッチン横に設置した小さなパソコン作業スペース。左側のキッチンカウンターの下の壁ですが、ここもマグネットボードになっています。
最後にN様邸の外観です。外壁材にはガルデという大理石を主成分にした塗り壁材を使用しています。写真撮影のタイミングでは、外構は未完成でした。南側のウッドデッキも工事中です(屋根上から飛び出して見えるのは後ろのマンションです。ねんのため)。