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「北欧×北米ミックスの内装工事が進行中!」と「屋上プール用の特注FRP製防水パン登場!」の巻/2025年3月号

Date:2025年3月31日 |

三鷹市で、新たな家づくりが始まりました。ご家族それぞれに個室がある注文住宅です(うらやましい!)。Y様邸では「北欧×北米ミックス」の内装工事が進行中。どんな印象に仕上がるのか、作り手としてもワクワクしながら工事を進めています。さらに、I様邸には屋上プール用の特注FRP製防水パンを搬入するなど、今月も見どころ盛りだくさんでお届けします。

目次
1.調布市・K様邸(スキップフロアと大きな土間のある家)
2.練馬区・Y様邸(北欧テイストの2階建ての家)
3.西東京市・I様邸(鳥さん部屋と円形洗面室のある家)
4.三鷹市・O様邸(家族全員の個室がある注文住宅)

 

◎調布市・K様邸(スキップフロアと大きな土間のある家)

K様がご希望されている「外観の撮影にちょうどいい曇りの日」がなかなかなく、今月もタイミングが合いませんでした。お天気ばかりはどうにもできませんね。ここまできたら、ぜひベストな曇りの日に、すてきな外観を撮影したいと思っています。気長にお待ちいただけると嬉しいです。

K様邸のスキップ構造のリビング。内観の撮影はすでに終わっています。


 

 

◎練馬区・Y様邸(北欧テイストの2階建ての家)

設計段階では北欧テイストをご希望されていたY様ご家族ですが、建具など内装の仕様決めが進むにつれて、「アメリカンテイストも取り入れたい」というお話になりました。好きなモノを自由に選べるのが注文住宅の良いところ。というわけで、和洋折衷ならぬ、“北欧×北米ミックス”な内装工事が進む、Y様邸の工事レポートをお届けします。

下の写真は、2階リビングの勾配天井を撮影したもの。壁には、ベージュ色のエコフリース(紙クロス)を貼っています。このあたりの雰囲気はナチュラルな北欧風です。


 

先月のブログで紹介した、“見せる筋交い”も完成しています。黄色矢印は、レトロでクラシックなデザインが人気のアメリカンスイッチ。100年以上の歴史を持つ、アメリカ発祥のスイッチです。


 

キッチンの腰壁と袖壁は、グレーのモールテックスとネイビーブルーの小さなタイルで仕上げています。モールテックスは、コンクリート風のスタイリッシュな質感が魅力の左官材です。下地を選ばず使えることもあり、最近人気が高まっています。


 

キッチン背面の壁には、グレーのサブウェイタイルを貼っています。コンロ側にはアイアンフレームのガラスパネル。このあたりの無機質な雰囲気は、インダストリアル風でもあり、ブルックリンスタイル風でもあり、総じてアメリカンな仕上がりとなっています。


 

続いて、1階廊下の写真です。手前が洗面室の引き戸、奥がファミリークローゼットの引き戸。どちらも無垢材で作られたドアに、チェッカーガラスがはめ込まれたデザインです。このあたりの雰囲気は、北欧風といえば北欧風、アメリカンといえばアメリカンといった印象です。


 

下の写真は2階リビングからロフトへあがる階段。ベージュの壁紙と木製の階段を組み合わせた、ナチュラルな雰囲気です。


 

ロフトスペースの入口には、鮮やかな色合いの小型ドアを設置。ナチュラルな色合いの空間に、ビビッドな色をアクセントとして取り入れています。“ディス・イズ・北欧デザイン”といった仕上がりです。


 

以上のように、北欧×北米ミックスなY様邸の内装工事は、順調に進行中です。はたして最終的な仕上がりはどんな感じになるのでしょうか?それは、2か月後に掲載予定の完成写真で明らかになるでしょう!どうぞお楽しみに!

ちなみにY様邸の外観はこんな感じ。グレーの塗り壁仕上げとなっています。


 

 

◎西東京市・I様邸(鳥さん部屋と円形洗面室のある家)

I様邸では、I様のご要望により、当社ではあまり使わないアイテムをいくつか取り入れています。今回はそんな”レアアイテム”の紹介からレポートを始めたいと思います。


・レアアイテムその1/FRPの特注防水パン

I様邸では、2階に在来工法の浴室をつくります。在来工法でつくる浴室は、ユニットバスではけっして実現できない自由なデザインに仕上げられるというメリットがあるのですが、一方で、水漏れのリスクという大きな懸念点もあります。どれだけ丁寧に慎重に、念には念を入れて施工しても、地震などの影響で水漏れが起きてしまう可能性がどうしても残ってしまいます。実際、古い家を解体すると、在来浴室の下の構造材が腐ってぶよぶよになっているケースは少なくありません。

こうした事情をふまえ、「在来工法で浴室をつくるなら1階に。2階につくる場合は、ハーフユニットにして上半分だけ自由にデザインするのはどうでしょう?」というご提案をさせていただきましたが、「やはりどうしても2階に在来工法の浴室をつくりたい」とのこと。

やりたいことがあるなら、それを叶えるのが工務店の役割!ということで、いろいろ調べて辿り着いた解決策が、ホテルの屋上にプールや露天風呂をつくる際に使われる、特注のFRP製防水パンを活用する方法です。

下の写真がそのFRP製防水パンです。I様邸の浴室のサイズに合わせて特注で製作しています。この防水パンを先に設置して、その中に浴室を施工することで、万が一水漏れがあっても家の構造体には影響を及ぼさない、という考え方です。

ちなみに写真に写っている怪しげな男性は(笑)、この防水パンを製作してくださったFRP成型会社の社長さんです。据え付けにあたり、わざわざ来てくださいました。


 

FRP製防水パンの裏側。水漏れを防ぐため、さまざまな工夫が施されています。


 

・レアアイテムその2/アルミ遮熱ルーフィング材

ルーフィング材とは、屋根の下地材(野地板)の上に敷く防水シートです。I様邸では、その中でも表面にアルミニウムの微細な粒子を蒸着させた「イーストルーフシルバー」という遮熱効果のあるルーフィング材を使用しています。アルミニウムの被膜が太陽の輻射熱(赤外線)を遮断するため、小屋裏に蓄熱される日射熱を軽減することができます。具体的な効果としては、夏場にエアコンの効きがよくなり、より省エネ性能の高い家になります。

下の写真の銀色のシートがイーストルーフシルバーです。照り返しがすごくて、見ていると目がチカチカしてきます。職人さんも、まるで春スキー帰りのような日焼けをしながら、頑張って貼ってくれました。


 

・レアアイテムその3/株式会社コシヤマさんの木製玄関引き戸「MOKUGEI -木鯨-」

小野寺工務店ではこれまで、さまざまなメーカーさんの高気密・高断熱仕様の木製玄関ドアを使用してきましたが、株式会社コシヤマさんの「MOKUGEI -木鯨-」を使うのは今回が初めてです。こちらはI様から「玄関の引き戸はこれにしたい」とご要望いただき、性能面をしっかり確認したうえで採用に至りました。

※気密性や断熱性など、住宅性能に大きく関わるアイテムについては、お客様からのご要望であってもお断りすることがあります(例:断熱性能の低いアルミサッシ、気密性に問題のある玄関ドアなど)。

下の写真は、「MOKUGEI -木鯨-」の据え付け工事の様子。ステキな印象の玄関になりそうです。


 

レアアイテムの紹介はこれぐらいにして、ここからは”いつもの”気密施工と断熱工事の様子を簡単に紹介していきます。

まずは気密施工から。下の写真は、隙間ができやすいサッシまわりに、ジョイントテープごと気密塗料のゴールドコートを塗っているところ。矢印の黄色い液体がゴールドコートです。乾くとゴムのようになって、強力な防水性能と気密性能を発揮します。


 

耐震ボードの継ぎ目とサッシまわりの気密施工が終わりました。ジョイントテープごと、ゴールドコートをたっぷり厚めに塗り込んでいます。


 

続いて、家全体の外側にゴールドコートを塗っていきます。ホワイトボードに「1/2回目」と書いてありますが、ゴールドコートは二度塗りを行います。


 

電気配線や24時間換気システムの吸排気口など、家にはたくさんの“穴”があります。それらは気密性の弱点になりやすいため、特に念入りに気密施工を行います。


 

続いて断熱工事の様子です。当社では、「屋内の充填断熱(内断熱)」と「屋外の付加断熱(外断熱)」の2種類の断熱工法を組み合わせています。今回紹介するのは、屋内の充填断熱工事の様子です。

下の写真の赤い機械は、断熱材のセルロースファイバーを吹き付けるための「ブロワー」です。手前の人がセルロースファイバーのかたまりをほぐしながら機械に投入し、もう一人(写真奥)がノズルの先から勢いよく排出されるセルロースファイバーを壁の中に吹き付けていきます。


 

吹き付け作業の様子。下から上へ、積み上げるように吹き付けていきます。


 

セルロースファイバーには、トウモロコシ由来の天然の糊成分があらかじめ混ぜてあり、霧状の水といっしょに吹き付けることで壁内に固着します(ウォールスプレー工法といいます)。といっても、混ぜてある糊の量はごくわずかなので、吹き付けたセルロースファイバーのうち半分ほどは固着せずにパラパラと落ちてしまいます。床に落ちた分はかき集めて再利用します。


 

壁の厚みからはみ出したセルロースファイバーは、専用の電動ローラーで削ぎ落としていきます。ちなみに、セルロースファイバーを使った断熱工事は、専業の業者に外注する建築会社も多いですが、小野寺工務店では自社で施工しています。


 

 

◎三鷹市・O様邸(家族全員の個室がある注文住宅)

三鷹市で新たに、O様邸の家づくりがスタートしました。

下の写真を見ていただくとわかるように、高低差のある土地なので、基礎工事が少々(というか、かなり)大変です。


 

敷地の北側(道路側)が低くなっているため、この部分には高基礎を採用します。


 

また、敷地の東側も低くなっているため、こちらも高基礎になります。つまり、敷地を上から見るとL字型に高基礎をつくることになるわけです。


 

高基礎部分の基礎工事が始まりました。まずは下から型枠を組み立てていきます。


 

必要な高さまで型枠を組み上げました。


 

反対側から見た様子です。すでに基礎の配筋工事も始まっています。白いボードは基礎断熱用の断熱材です。


 

(続く)

 

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