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月刊小野寺工務店【Monthly Onodera】

「ジグゾーパズル型タイルは修正が大変!」と「緊張感漂うM様ご夫妻による仕上がりチェック」と「着々と進むK様邸の内装工事」の巻/2023年12月号

Date:2023年12月30日 |

地味で細かな作業をコツコツ積み重ねることで、小野寺工務店の家はできあがっていく。2023年最後の月刊小野寺工務店は、書きながら、そんな当たり前のことをあらためて再認識した内容でお届けします。

目次
1.調布市・K様邸(ビルトインガレージの家)
2.調布市・M様邸(L字型の土間リビングのある家)
3.国分寺市・S様邸(やさしい日差しが入る北側採光の家)

 

◎調布市・K様邸(ビルトインガレージの家)

今月の月刊小野寺工務店はK様邸の内装工事の様子からお届けします。

下の写真はK様邸の2階LDK。(1)の矢印の先をご覧ください。梁の中からライティングレール用の配線が2本飛び出ています。梁表しの梁に配線を通す場合、通常は梁の上面に溝を掘って、その中に通すだけなのですが、K様邸の場合はロフトから梁の上面が丸見えなので、薄い板でフタをして溝の中の配線を隠します。フタ部分には梁と同じ素材を使い、かつ丁寧に造作するので、シャーロック・ホームズでも見破れないと思います(たぶん)。
(2)の矢印の工具は、梁とフタをしっかり接着させるためのクランプ(万力)です。


 

続いて造作中のK様邸のキッチンです。腰壁を斜めにしてモルタル仕上げにしたい!というご要望を叶えるため、「ノダ ラスカット」という外壁用の頑丈な耐力面材を使って斜めの構造を作っています。めったにない造作なので、どんなふうに仕上がるか、ワクワクしながら作らせていただいています。


 

こちらは主寝室。黄色の矢印は間接照明用の溝。白い帯のような壁の模様は、壁紙を貼るためにパテ処理を施したあとです。


 

石膏ボードに貼った壁紙の貼り分け指示書。K様邸の内装はグレーを基調にしたシックな色合いですが、3種類の壁紙を細かく貼り分けるので、職人さんが間違えないよう、ねんのために貼っています。


 

照明器具やタオル掛けやトイレットペーパーホルダーなど、最近はお施主様支給の器具を取り付けることが増えてきました。お預かりしていた施主支給の品々は、壁紙工事が始まるこのタイミングでユニットバスの中など工事の邪魔にならないところに搬入しておきます。


 

壁紙工事が始まりました。


 

細かな桟の間にあらかじめ櫛型に裁断した壁紙を貼るクロス職人さん。


 

壁紙を貼り終えたリビング。正面の壁紙はパールグレーという色。K様ご指定の色ですが、落ち着いたいい色合いですね。


 

壁紙を貼り終えた主寝室。天井はパールグレー。壁面はノルディックブルーです。間接照明もできあがっています。


 

お施主様からお預かりしていたシーリングライトの取り付けも終わりました。古くて新しいステキなデザインですね。


 

下の写真は階段の大きな一段目のステップ。黄色い枠の中はフローリング用のオークの無垢材を貼っていますが、木枠部分(赤い矢印)は強度を確保するために厚みのある板を使っています。このままでは色の違いが目立つので、これからオスモカラー(植物油を主成分とした無垢材用の塗料)で色合わせを行います。


 

ピッタリの色になるように色見本帳でチェックをしているところ。このあと色を調合し、さらに試し塗りをしてから、実際の塗装を行います。


 

ここまで内装工事の様子を紹介してきましたが、外壁工事も順調に進んでいます。下の写真はガルデ(大理石を主成分とした外壁仕上げ材)を塗り終えた状態のK様邸の外壁。足場と建物の間から撮影しているので、こんなアップの写真ですが、まもなく足場を解体するので来月号ではシックでステキな外観全体をお見せできると思います。


 

 

◎調布市・M様邸(L字型の土間リビングのある家)

前回、超急勾配の屋根や超高断熱の出窓など、M様邸の独創的な外観ができあがっていく様子についてレポートしましたが、じつはM様邸は屋内についても、外観に負けず劣らずのユニークな造作・仕様に溢れています。そのため現場監督、大工、設計スタッフが密にコミュニケーションを取りながら工事を進めているのですが、ある日のこと、ちゃんとイメージ通りに仕上がっているかどうか心配になったM様ご夫妻が、確認のため工事現場にいらっしゃいました。

下の写真は、複雑な形状のロフトの中をチェックするご主人。M様ご夫妻はおふたりとも設計のお仕事をされているので、鋭いダメ出しが来たらどうしようかと、現場全体に緊張が走ります。


 

こちらは、真剣な眼差しで2階吹き抜けの造作をチェックする奥様。張り詰めた空気に息が止まりそうになります。(※ちなみにM様ご夫妻は別々の会社で、一般住宅ではなく、もっと大きな建造物の設計をされています)


 

無事にM様ご夫妻のチェックが終わり、ホッとした表情の当社設計担当の小林(一番右の男性)。独創的で複雑な家づくりはまだまだ続くので、気を抜かないようにしてほしいところです。


 

話は変わりますが、下の写真は1階の洗面台まわりに貼ったジグゾーパズル型タイル。なんと本物のジグゾーパズルのように、1ピースずつ違う形になっています。お仕事でいろんなメーカーのタイルを扱われているM様だからこそのセレクトで、当社としても初めて扱うタイルです。


 

洗面台の左側。当初は右側(上の写真)と同じように黄色い枠のところまで貼る予定だったのですが、途中で左側だけ洗面台の端に合わせたい、という意匠変更の指示をいただき、一列省いたのです。

ここで書きたいのは、普通のタイルと違って、このジグゾーパズル型タイルを一列省くのは猛烈に大変だったということです。どういう風に組み合わせれば一列減らせるか、スタッフ数名頭を寄せ合って、最適解を見つけ出すまで1時間以上かかりました。


 

 

◎国分寺市・S様邸(やさしい日差しが入る北側採光の家)

家づくりは順調に進んでいます。

きれいにできあがったS様邸の基礎。この上に土台を組んでいきます。


 

土台用の木材に防蟻剤(ボラケア)を塗るマルチ職人の古川さん。本格的な防蟻処理は上棟が終わってから行うのですが、基礎と接する面(木の下側)や木と木の接合面は、上棟してからでは塗れないので、このタイミングで塗っておきます。

ちなみに防蟻剤のメーカーさん的には、そういった場所には防蟻剤を塗らなくても大丈夫だそうです。とはいえ映画「ジュラシックパーク」で描かれているように生き物は時として人間の想定を超えてきます。なので、念には念を入れて塗るようにしています。


 

土台敷きが終わりました。足場の準備も整い、いよいよ明日、上棟です。


 

そして、上棟完了!家づくりはここからが本番です。


 

 

(続く)

 

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