「三鷹市O様邸の完成写真を大公開!」と「気密検査のしくみ」と「家づくり仲間の家づくりが始まりました!」の巻/2022年12月号
今回の月刊小野寺工務店は、三鷹市O様邸の完成写真をメインにお届けします。また、K様邸で実施した気密検査の様子も紹介します。
目次
1.三鷹市・O様邸(ウッドデッキのある注文住宅)
2.杉並区・K様邸(変形地に建てる完全分離の二世帯住宅)
3.三鷹市・S様邸(シンプルな2階リビングの家)
◎三鷹市・O様邸(ウッドデッキのある注文住宅)
では早速、O様邸の完成写真の紹介を始めたいと思います。
最初に紹介するのは、なんともいえない愛らしさがあるO様邸の正面外観写真です。グレーの塗り壁に明るめのブラウンの板張りを組み合わせています。
少し角度を変えた外観写真です。
では家の中を見ていきましょう。下の写真は土間収納のある玄関スペースです。ぐるりと振り返ると・・・
玄関横の手洗いスペースとトイレ。玄関に手洗いを備え付けるのはウイズコロナ時代の定番になってきています。
続いてO様邸の1階LDK。O様邸の敷地は東西に細長く、そのためLDKも東西に細長いレイアウトになっています(写真奥が東の方角です)。現在は月極駐車場になっている敷地の南側もいずれ建物が建つ可能性があるので、そのことを見越して、吹き抜けや高窓などプライバシーと採光に配慮した間取りにしています。
O様邸のダイニングスペースとキッチン。南側に屋内のフローリングとフラットにつながるウッドデッキを設けています。
こちらがそのウッドデッキです。敷地の一番奥にあり、道路からはまったく見えず、隣の駐車場からの視線も木製フェンスで遮った、隠れ家のようなワクワクする空間です。
LDKの西側。南面の掃き出し窓から明るい日差しが入ります。O様邸の1階の床材には無垢のバーチ材を採用しています。
キッチン奥から見たLDK。写真右側の引き戸の向こうは、ランドリールーム。キッチンのすぐ横にランドリールームを配置した家事ラクな動線になっています。
家具職人が造作したコの字型のキッチン背面カウンター。柾目(まさめ)のタモ材の突板(つきいた)を使って作っています。水色の紙クロスもいい味を出していると思います。
あまりに出来が良いので、思わず家具屋さんのカタログのような写真も撮ってしまいました。
続いてキッチン横のランドリールームです。床置きの白い機械はガス衣類乾燥機の乾太くんです。乾太くんを囲う木枠は、洗面台と高さをあわせて作っていて、洗面まわりの収納スペースとして利用できるようになっています。しかもこの木枠は簡単に分解できるので、乾太くんのメンテナンス時も邪魔になりません。リンナイに教えたいぐらいの手の込んだアイデア家具です(リンナイは乾太くんを作っているメーカーです)。
リビングの中央にスケルトン階段があり、階段下には床下エアコンが収納されています。これ一台で真冬も1階はポカポカです。
2階のオープンスペースです。凸型のスペースになっていて、将来3つの子供部屋に分けることができるようになっています。(現在お子様は2人ですが、もうひとり増えてもいいようになっています)
洋室1。ご主人の寝室です。
洋室2。こちらは奥様の寝室として使用する予定です。
2階のファミリークローゼット。奥行きがあり、かなりの収納力です。
O様邸の完成写真はいかがだったでしょうか。「施工事例集」ではこちらで紹介した写真以外にもたくさんの写真を掲載しています。ぜひそちらもご覧ください。
◎杉並区・K様邸(変形地に建てる完全分離の二世帯住宅)
前回、上棟の様子を紹介したK様邸。家づくりは順調に進んでいます。
下の写真はK様ご家族に現場に来ていただいて行った電気打ち合わせの様子です。写真中央に写っているマスク姿の女性と緑Tシャツの男性がK様のヤングご夫妻です。電気打ち合わせでは、照明の位置、コンセントの位置と数、スイッチの位置、各種カウンターの高さなどをひとつひとつ念入りにチェックしていきます。
電気打ち合わせが終わり、照明の位置やコンセントの位置などが決まると、電気の配線工事を行います。
下の写真は太陽光発電システムの配線を行う職人さん。完全分離型の二世帯住宅のK様邸ですが、キッチン、浴室、玄関だけでなく太陽光発電システムも2セット設置します。パワーコンディショナーや分電盤なども2セット設置するので、配線が大変です。
屋外ではゴールドコートの塗装が進んでいます。ゴールドコートは外壁の耐震面材の上から塗る防水塗膜塗料です。塗る前はドロッとした粘り気のある液体ですが、乾くと伸縮性のあるゴムのような素材に変わり、強力な防水性能と気密性能を発揮してくれます。
ゴールドコートの塗装が終わり、建物の気密施工がひと段落したタイミングで気密試験(気密測定)を行います。小野寺工務店では、すべての住宅で気密試験を実施していて、また希望されるお客様には試験に立ち会っていただいて、ご自分の家の気密性能を直接ご確認いただけるようにしています。
下の写真左の男性と女性はK様のエルダーご夫妻です。右側の男性は、気密試験を担当する会社の社長さんです。気密試験の前に、気密性能を表すC値とは何か?気密性能の高い家と低い家ではどう違うか?などについてレクチャーしているところです。(非常にわかりやすいと評判です)
気密試験が始まりました。気密試験は、最初に写真中央の筒状の機械で家の中の空気をバンバン外に排出します。そうすると家の内側と外側で気圧の差ができます。その気圧差が9.8パスカルになったタイミングで排出を止めると、今度は家の外から家の中に筒を通って空気が流れ込んできます。隙間の多い家は、あちこちの隙間から空気が入ってくるので、筒を通って入ってくる空気の量はそれほど多くありません。逆に隙間の少ない家は、たくさんの空気が筒から入ってきます。筒の中を通って入ってくる空気の量を測ることで、家全体の隙間の大きさを測定するしくみです。
気密試験の結果が出ました。小野寺工務店ではC値0.5以下を基準としていますが、K様邸も無事に基準をクリアできました。ひと安心です。
◎三鷹市・S様邸(シンプルな2階リビングの家)
三鷹市でS様邸の家づくりが始まりました。S様はかれこれ20年以上付き合いのあるエアコン工事の職人さんです。今住んでいる家が非常に寒くて、冬暖かい家を建てたいということで家づくりをご依頼いただきました。家づくり仲間の家づくりということになります。頑張ります!
というわけで、こちらがS様邸の敷地です。古家付きの土地を買われたので、まずは解体工事を行います。
遣り方(やりかた)を組みました。遣り方は、これから作る建物の壁の位置や基礎の高さの基準となる非常に大切な木枠です。
基礎用の断熱材の施工が始まりました。下の写真の白いボードが基礎用断熱材のパフォームガードです。このパフォームガードで基礎全体を下からも横からもすっぽり囲むのが、小野寺工務店が採用している基礎断熱(基礎下断熱)です。
基礎用断熱材の施工が終わり、その内側に配筋を組んでいきます。
配筋が組み終わりました!
コンクリートの打設(流し込み)が始まりました。
底面に流し込んだコンクリートがしっかり固まったのを確認し、次に立ち上がり部分の型枠を組んでいきます。
型枠が組み上がりました。この後、型枠の中にコンクリートを流し込んでいきます。
(続く)