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本棚型の隠し扉と鉄板テーブル登場!と国産木製トリプルサッシ&全面リノリウムの床の家建築開始!の巻/2020年11月号

Date:2020年11月30日 |

小平市で新しくH様邸の家づくりが始まりました。国産木製トリプルサッシや天然リノリウムの床材など、見どころいっぱいの注文住宅です。

最初に目次です。
1.三鷹市・O様邸(印象的な外観の二世帯住宅)
2.調布市・I様邸(変形敷地に建つ五角形の家)
3.小平市・H様邸(国産木製トリプルサッシと天然リノリウムの床の家)

 

◎三鷹市・O様邸(印象的な外観の二世帯住宅)

まずは竣工直前のO様邸のレポートです。来月の月刊小野寺工務店で、カメラマンさん撮影の写真を紹介する予定なので、今回は手短にレポートを行います。

下の本棚のような物体ですが、実はこれ、二世帯住宅のO様邸で、親世帯の居住エリアと子世帯の居住エリアをつなぐ扉だったりします。O様から、世帯間の扉はそんなに頻繁に開けるものでもないし、せっかくなので秘密の部屋につながる隠し扉のような形状にしたいというご要望をいただき、それで頭を悩ませながら製作しています。ちなみに本棚を模した扉にするというのはO様のアイデアです。こういう遊び心のあるアイデア…大好きです!


 

これはその本棚型隠し扉の色を決めるために作った塗装見本です。オーク、キャラメル、ウォルナットという3色を提案したところ…


 

O様がダイニングチェアを持ってこられて、これぐらい濃くして!とのこと。


 

できあがったのがこちら。となりの花柄の壁紙が濃い色使いなので、これぐらいの色でピッタリでした。


 

設置完了!扉にはみえないですよね。ハリーポッターに出てきそうな隠し扉が完成しました。


 

続いて、親世帯のキッチンです。ここからはしばらく親世帯の紹介が続きます。真ん中のアイランドキッチンは、「ゼロ動線の都会派コンパクトキッチン」というキャッチフレーズのトーヨーキッチンの「アイキッチン・キューブ」です。


 

リビングです。正面のトンネルの入り口のような開口の空間は、打ち合わせ中に「カマクラ」と名付けたスペースです。こういう包み込まれるような、ある程度閉塞感のある空間の方が、人は落ち着くことができるという研究データもあります。

「カマクラ」の手前の床に埋め込まれているのは「モザイクパーケット」です。棒状の無垢材を職人さんが1つ1つ組み上げて作る寄木細工の一種です。


 

主寝室です。ヨーロッパのホテルのような空間です。


 

洗面室。ミラー一体型の照明器具はスペインのLLADRO(リヤドロ)社製。DELLE DE NUIT(夜の美女)というシリーズの製品です。白い水栓金具はカクダイ社製です。


 

ここからは子世帯の紹介です。キッチンは「プロ料理人の知恵を家庭のキッチンに取り入れる!」がブランドコンセプトの北沢産業のオーダーキッチンを入れています。


キッチンテーブルは特注の鉄板テーブルです。鉄板テーブルといっても、天板が鉄でできているわけではなく、天板はキズ、汚れ、熱に非常に強いメラミン樹脂製です。


 

カバーを外すと下から鉄板が姿を現します!家庭で本格的な鉄板焼き、もんじゃ焼きが楽しめます。


 

 

◎調布市・I様邸(変形敷地に建つ五角形の家)

I様邸では大小の大工工事が順調に進行しています。下の写真は、トイレの奥の三角形のスペースを有効活用するために棚を作っているところです。I様邸は五角形の家なので、いくつかこのような三角形や台形のスペースがでてきます。そのオマケのような小さなスペースをどう使うか、建築家の腕の見せ所です。


 

トイレの棚ができあがりました。当初の予定では、一番下の棚板は開け閉めできるようにして、その下を収納スペースにする計画でしたが、実際に作ってみると使い勝手がよくない(掃除が大変)、ということで棚を固定しました。


 

こちらは玄関横の三角スペースです。ここにも棚を作りました。棚の向こう側に窓があるという斬新な設計になっています。


 

上の三角スペースは、実は大きな三角形の先端です。残りの台形部分には靴箱とコートなどを掛ける収納スペースを作ります。


 

階段も出来上がってきました。


 

2階の階段の壁は本棚にしました。


 

1階東側の五角形の洋室にフローリングを貼る職人の様子です。I様邸の床材は無垢のロッジポールパインです。


 

床工事が終わり、養生も終わりました。五角形の部屋なので、養生シートもツギハギ状態です(しっかり養生しているのでご安心ください)


 

2階のキッチン横とキッチン正面の壁はOSB合板をそのまま使って、ワイルドな雰囲気に仕上げます。


 

オマケの写真。
勾配天井に下地材の石膏ボードを貼る大工の様子。不安定な足場に乗り、片手で石膏ボードを持ち上げ、もうひとつの手でビスを打っていきます。簡単なように見えて、やってみるとものすごく難しい作業です。


 

 

 

◎小平市・H様邸(国産木製トリプルサッシと天然リノリウムの床の家)

小平市で新しくH様邸の家づくりが始まりました。H様は同じ建築業界の方で、ある日事務所に「断熱性能」と「耐震性能」の高い家を作りたいということで相談にいらっしゃいました。

打ち合わせを重ねる中で家づくりをご依頼いただいたのですが、同じ業界の方に信頼されて家づくりを行うのは、うれしい反面、緊張もあります。太宰治の言葉を借りると、選ばれてあるものの恍惚と不安、という感じでしょうか。(だいぶ違いますね。太宰治ファンのみなさま、すいません)

前置きはこれぐらいにして、早速家づくりレポートを始めたいと思います。下の写真は、H様邸の敷地の四隅にお清めのお酒を撒いている現場監督です。


 

塩とお米とお酒を撒いた後、一礼をする現場監督の背中。最近は地鎮祭を行わないご家族もかなり増えてきました。H様邸でも地鎮祭は行いません。そんなとき小野寺工務店では、工事関係者だけで簡単にお清め式だけさせていただいています。(社内ではおまかせお清め式と呼んでいます)


 

おまかせお清め式を執り行う現場監督。なかなかシュールな絵面です。


 

お清め式が終わると基礎工事の職人さんがやってきて、遣り方(やりかた)の設置を始めます。遣り方は建物の高さの基準となる大切な工程です。


 

遣り方の後、基礎を作るために地面を少し掘り下げ(根切り)、砕石を入れ転圧し、防湿シートを貼り、捨てコンクリートを打ち…といった作業を行うのですが、地味な作業なのでレポートは省略し、一足飛びに基礎の配筋工事の写真を紹介します。丁寧に配筋を組む職人さんたちです。


 

配筋工事が終わると、JIOの検査員の方が来て、配筋検査を行います。配筋のピッチやかぶり厚(コンクリートの表面から鉄筋までの距離)などを細かくチェックしていきます。

H様邸の検査員は女性でした。建築の現場は、以前は男しかいない「魁!男塾」(昔、少年ジャンプに掲載されていた漫画です)のような雰囲気でしたが、最近はあらゆる職種で女性が増えてきました。素晴らしいことだと思います。


 

 

 

(2020年12月号に続く)

 

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