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月刊小野寺工務店【Monthly Onodera】

壁面書庫以外にもみどころいっぱい!S様邸の完成写真大公開とM様邸の上棟の様子!の巻/2020年6月号

Date:2020年6月30日 |

このブログ(月刊小野寺工務店)で、何度も何度も、その圧倒的な大きさの壁面書庫を紹介させていただいたS様邸がようやく完成いたしました。実はS様邸、書庫以外もなかなかみどころいっぱいなのです!というわけで、今回はS様邸の完成写真を中心にお届けします。

最初に目次です。

1.杉並区・S様邸(バルコニーと書庫でつながる完全分離型の二世帯住宅)
2.調布市・O様邸(陽当たりの良いシンプルな間取りの家)
3.三鷹市・O様邸(印象的な外観の二世帯住宅)
4.稲城市・M様邸(2階リビングの注文住宅)

 

◎杉並区・S様邸(バルコニーと書庫でつながる完全分離型の二世帯住宅)

昨年10月に始まったS様邸の家づくりが無事に終わり、お引き渡しも完了いたしました!カメラマンに依頼して完成写真を撮ってきましたので、その一部を紹介したいと思います。

S様邸の完成写真は「施工事例集」にたくさん掲載しています。そちらもぜひご覧ください。

まずは全面道路から見上げたS様邸の写真です。S様邸の外壁は、セメント系のSOLID(ソリド)、左官仕上げの塗り壁、ガルバリウム鋼板という、3種類の外壁材を組み合わせているのですが、道路に面した一番目立つ壁面にはSOLID(ソリド)を使用しています。木製サッシのように見える窓は、YKK AP社の「APW330」です。


 

S様邸のエントランスです。二世帯住宅ですので、玄関ドアが2つあります。エントランス通路の上はバルコニーになっていて、バルコニーに降った雨は、写真の右側に写っている「くさり樋(とい)」を伝って、地面に流れる仕掛けです。

余談ですが、くさり樋の先端には重りが付いていて、その重りを土中に埋め込んでいるので、強風などでくさり樋がブラブラ揺れるということはありません。オレンジに塗装した扉はそれぞれの世帯用の外部収納ボックスです。


 

それでは、建物内部の写真を紹介していきたいと思います。S様邸は、上下で世帯を分ける一般的な二世帯住宅ではなく、2階建て住宅を複雑に組み合わせた形状の二世帯住宅です。ですので、暫定的に、A棟、B棟と名前をつけて、順に紹介していきます。

まずはA棟の玄関スペースです。存在感のある玄関収納の扉は、イースタンヘムロックの無垢材の折り戸を塗装したものです。


 

A棟のダイニングとキッチンです。ダイニングテーブルは鉄製の支柱を中心に好きな位置に回転移動させることができるスグレモノです。このダイニングテーブルは、S様が以前に住まわれていたマンションで使用されていた物で、新居でも使いたいとの希望で、わざわざ取り外して持ってきたものです。鉄柱の高さが足りなかったので、当社の鉄骨屋さんにお願いして、高さを足しています。


 

鉄骨屋さんのプロフェッショナルな仕事ぶりを紹介したくて、ダイニングテーブルの支柱がよく見える写真を載せておきます。元々、アンティーク風に、わざと錆びた感じに加工されていたのですが、継ぎ足した鉄柱も同じように錆び加工を行い、継いでいることを知っている人間が至近距離から見ても、継ぎ目がどこかわからないカンペキな仕上げになっています。


 

もう一枚、ダイニングの写真です。2カ所の吹き抜けから、明るい日差しが隅々まで入るように設計しています。床は杉板、壁紙はグレーのエコフリースを採用しています。


 

シックな色合いのキッチンはグラフテクト製。キッチンを照らす印象的なカタチのペンダントライトは、建築家がセレクトした照明器具です。


 

階段横に造作した大型の壁面書庫です。書庫と階段を構造的に切り離す必要があったので、一般的な側桁(がわけた)ではなく、力桁(ちからげた)という構造の階段になっています。


 

A棟の2階です。A棟の2階は細かく部屋を仕切るのではなく、ロフト付きの大きな1つの空間になっています。中央に見える腰壁の間は1階への吹き抜けになっています。腰壁などでゆるやかに空間を仕切りたいというのが、S様からのご要望でした。


 

上の写真の反対側から撮影した写真です。こちらからだとロフト部分の構造がよくわかります。


 

ロフトです。天井の低さが、逆に落ち着きをもたらしてくれる空間です。


 

S様邸の2階バルコニーです。A棟とB棟はこの大きなバルコニーでつながっています。下の写真はバルコニーからA棟方向を撮影しています。


 

今度はバルコニーからB棟を撮影した写真です。最初にS様邸は3種類の外壁材を使用していると書きましたが、ざっくりと、A棟がSOLID(ソリド)、B棟がガルバリウム鋼板の横葺き、共有部分が左官壁という形になっています。


 

ここからはB棟の紹介です。下の写真は2階バルコニーに面したB棟のLDKです。A棟はシックな色づかいの内装でしたが、B棟は白を基調にしたさわやか&清潔な雰囲気になっています。B棟も壁面に大きな書庫を造作しています。


 

ハイサイド窓から陽射しが入る明るい勾配天井のLDKです。


 

B棟のキッチンです。キッチンの上部にロフトを設けました。


 

キッチンは一般的なシステムキッチンですが、背面のキャビネットとカウンターと、それと写真右側のテレビボードは家具屋さんに製作を依頼した造作家具です。


 

B棟の壁面書庫も、A棟と同じで、1階から2階までつながる巨大な書庫です。


 

B棟のキッチンからA棟方向を見た写真です。A棟とB棟は先ほど紹介した2階バルコニーと、この間の4帖半の大きさの小部屋でつながっています。


 

これがその小部屋です。正面が2階バルコニー、右側のドアを開けるとA棟、左側のドアを開けるとB棟です。


 

S様邸の写真はまだまだたくさんあります。施工事例集ではもう少したくさんの写真を紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。

 

 

◎調布市・O様邸(陽当たりの良いシンプルな間取りの家)

前回断熱工事の様子をレポートしたO様邸。工事は順調に進み、家づくりの最終段階、壁紙(クロス)工事が始まりました。

2階の階段ホールから主寝室を撮影しています。壁の下地材がきれいに施工され、クロス工事を待つばかり、といったかんじです。


 

キッチンもきれいにおさまりました。


 

クロス工事の職人さん登場!さあ、どこからやるかーっという感じでしょうか。


 

数日後のO様邸。不規則に並ぶ水玉模様のキュートな壁紙が貼られたトイレルーム。


 

本棚付きの階段もきれいに完成。


 

キッチンもこの通りです。


 

この後、照明器具やコンセントを取り付けていきます。長かった家づくりもあと一息です。

 

 

◎三鷹市・O様邸(印象的な外観の二世帯住宅)

O様邸では基礎工事が始まりました。小野寺工務店は建物の基礎を、下からも横からも、すっぽりと断熱材で包み込む基礎断熱を採用しているので、基礎コンクリートを打設する前に、まずは基礎用の断熱材(パフォームガード)を設置していきます。

下の写真の白いボードがパフォームガードです。人体に無害なホウ酸系の防蟻剤入りの断熱材です。


 

側面にパフォームガードを並べたら、次は底面です。底面は転圧した砂利の上に防湿シートを敷いている状態で、多少ボコボコしています。そのため下の写真のように、防湿シートの上から砂を敷いて平らにしてからパフォームガードを並べていきます。


 

円柱形の外壁が特徴のO様邸ですが、基礎は円状にはできないので、できるだけ円に近い多角形に施工していきます。断熱材の角は直角なので角度をつけてカットし隙間がないように並べていきます。


 

底面にパフォームガードを敷き詰めたら、基礎の配筋を組んで行きます。


 

配筋工事が終わりました!


 

配筋が終わると第三者機関(JIO)による配筋検査が行われます。


 

配筋検査に合格すると、ようやくコンクリートの打設が始まります。


 

底面へのコンクリートの打設が終わりました。


 

少し時間を早送りして、基礎の立ち上がり部分の打設が終わり、周囲の型枠を外した状態です。多角形の基礎部分も断熱材がぴったりすき間なく施工されているのが分かると思います。(型枠の解体作業中の写真なので、端材が散らかっていますが、この後きれいに片づけるのでご安心ください)


 

基礎の周囲の断熱材はそのままではすぐにキズが付くので、型枠を取り外したらすぐにベースコートという保護材を塗っていきます。


 

外周部のパフォームガードの表面全体にベースコートを塗り終えたら、基礎工事は完了となります。


 

 

◎稲城市・M様邸(2階リビングの注文住宅)

前回、基礎工事の様子を紹介したM様邸。今回は上棟の様子をレポートしていきます。

上棟の前に、基礎の上に土台と大引を組んでいきます。床下断熱を採用している会社はこの正方形の間に断熱材を入れていきますが、小野寺工務店はすでに基礎の下に断熱材を敷き込んでいるので、ここでは断熱工事を行いません。


 

上棟が始まりました。1階天井の骨組みが出来上がりつつあります。M様邸の上棟はクレーンを使わない昔ながらの手起こしです。M様邸の建築現場は開発分譲地でまわりでも建築工事が行われているため、長時間クレーンを停めることが難しいからです。


 

2階の床ができあがりました。剛床工法といって、耐震性能の高い床材を入れることで建物全体の耐震性能を高めています。これは小野寺工務店の特徴ではなく、最近の工務店はどこも採用している工法です。


 

上棟の様子をM様のご家族が見学にいらっしゃいました。(写真に写っているゴミは隣の建築現場のものです。ねんのため)


 

上棟は順調に進み、屋根組みも終わりました


 

最後に家内安全と無病息災を願い、弊串(へいぐし)を棟木に取り付けて、上棟は完了となります。


 

上棟が終わると大工工事が始まります。


 

サッシも入れていきます。


 

外壁工事も進行中。ダイライトという耐震ボードを家全体に施工していきます。


 

ある程度工事が進んだところで、M様邸を設計した建築家とアシスタントの方が、工事の進捗の様子を見に来ました。この後、断熱工事が始まりますが、その様子は次回レポートいたします。


 

 

(2020年7月号に続く)

 

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