先日、小野寺工務店スタッフ一同で
YKKAP品川体感ショールームに行って参りました。
こちらのショールームはまさにサッシのテーマパーク(*^^)v
2020年からスタートする「新築住宅の省エネの義務化」に向けて
実際にサッシの性能や省エネを、目で見て、体で体感できる
建てる側の立場に立ったショールームです。
残念ながらショールーム内は撮影禁止でしたので頑張って
レポート致します!
まずはサッシの遮熱体感です。
長い廊下に1番から12番までサッシがズラーっと並んでいます。
1番はアルミサッシ 単板ガラス、
12番は内・外とも樹脂製のサッシ ガラスはトリプルと
性能が上がっていきます。
サッシの外側には太陽にみたてた電球が点いており
外気が38℃に設定されています。
このコーナーでは手で触れて目で見て、サッシ枠とガラスが
どれだけ外の温度を遮断できるかが体感できるのです。
ざっと書き留めておいた記録ですが、
アルミサッシでは枠の温度が34℃、ガラスの温度が30℃。
内・外樹脂サッシでは枠の温度が27℃、ガラスの温度が26℃。
アルミサッシと樹脂サッシでは枠の温度差は7℃!
ガラスでも4℃も差もあります!
アルミサッシですと、どれだけ外気の温度が家の中に伝わり
やすいのかがよく分かります。
外気が寒い冬の場合でも同じ。
これがサッシを濡らす「結露」の原因です。
そして目玉は、「断熱効果の体感ROOM」です。
-5~0℃の巨大冷凍庫の中に、窓と壁の断熱性能の異なる5つの
お家が並んでいて、実際に住んでいるのと同じように体感できるのです。
①昭和55年基準
アルミサッシの単板ガラス
現在の戸建住宅の7割がこのレベルのお家です。
②平成25年基準
アルミサッシのペアガラス
2020年から義務付けされる省エネレベルをクリアできるお家です。
③YKK-AP推奨仕様 1
外側はアルミ、内側は樹脂製の複合サッシ、ペアガラス。
YKKAPが推奨するお家です。
④YKK-AP推奨仕様 2
内・外とも樹脂製サッシ、ペアガラス。
YKKAPが推奨するお家、仕様1よりさらに高い性能となります。
⑤パッシブハウス
内・外とも樹脂製サッシ、トリプルガラス。
現在、日本で一番高い性能のお家です。
それぞれのお家には、エアコンで22℃に保たれたリビングルームと
脱衣室を想定した無暖房の部屋があります。
①の家は部屋を22℃を保つためにエアコンはずっと可動しっぱなし、
それでもガラス付近はとても冷たく床付近は18℃と温度差が4℃もあります。
そして脱衣室はなんと9℃と居られないくらいの寒さ!
つまり今の日本の7割の戸建住宅では、
暖房費にかける電力はいつもフル稼働。
そして22℃のリビングから一気に9℃の寒い脱衣室へ、そして熱いお風呂へ
入っている、という事です。
この激しい温度差が原因で心筋梗塞や脳出血、脳梗塞などを引き起こす
ことをヒートショックと言います。
年間ヒートショックで亡くなる方は約14万人。交通事故は5千人です。
寒さを我慢で乗り切ろう!とは言えない事実です。
小野寺工務店では標準仕様で、ペアガラスの 内・外とも樹脂製サッシを
使っております。
内・外樹脂サッシの④ のお家は床近くも21℃以上ありお部屋全体の温度
ムラが少なく、脱衣所も15℃以上あります。
エアコンも室内温度を自動探知し、電気代もぐっと抑えられています。
体感してみれば①と④の差は明らか。
4年後となる2020年から、日本もとうとう省エネ住宅が義務化されます。
その基準クリアとされる②のお家も体感しましたが、④と比べるととても
心細いと感じました。
アルミサッシなので結露で枠がびっしょりです。
一見見た目は変わらないサッシですが、ご家族の健康を考えれば
内・外樹脂サッシはこれからのスタンダードだと改めて実感しました。
これからお家づくりをお考えの方はサッシがアルミか樹脂かご確認ください。
「複合サッシ」というのは室内側は樹脂だけど外側は「アルミ」ということです。
その点どうぞご注意くださいませ m(__)m
今回は、
私達が日々建てているお家がお客様の健康や電気代の節約につながって
いる事が肌で体感でき、とても貴重な経験となりました。
YKKAPの関さん、この度は大変お世話になりました。
お家の性能について沢山勉強し、帰りは工務店みんなで美味しい
天ぷらをいただきました(^_^)
m,nami
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